[p.0627]
大和本草
十一薬木
秦皮 葉は椿に似て葉さきとがれり、又槐葉に似て小なり、又薔薇葉に似たり、皮も葉も水に浸せば緑汁忽出づ、是お用て赤眼腫にぬればよく治す、秋冬は葉おつ、春は女郎花の如くなる花多くさく、色淡紫なり、樹直にして性子ばし、用て鎗の柄とす、樹皮紫黒色なり、