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紀伊続風土記
物産六上
女貞(やぶつばき)〈本草、和名抄比女都波木、俗に鼠もとの木(○○○○○)といふ、古名のものに、前条の鼠李なり、牟婁郡にてうまとし(○○○○)、本草和名医心方並に美也都古岐、一名多都乃岐と訓ずるは誤なり、此二名は接骨木の和名なり、又和名抄に接骨木お美夜都古木と訓ず、此説是なれども、太豆乃木の訓お、女貞の下へ入るは誤なり、又新撰字鏡に、女貞お比女豆波木、又造木とあるも、二物お混ぜり、◯中略〉各郡山野に多し、