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重修本草綱目啓蒙
二十四喬木
桐〈◯中略〉 集解、頳桐、 とうぎり(○○○○) ひぎり(○○○) 此の木は、暖地の産なる故、甚寒お恐る、因て冬は窯(むろ)に入る、春に至り、木お数段に切り栽るも生じ易し、高さ一二尺、葉両対す、形円にして末尖り、辺に鋸歯あり、大なるものは一尺許り、夏月茎梢に長穂お出し、枝お分ち、多く花お開く、臭梧桐(くさぎの)花に似て、弁蕚共に朱の如し、秋に至るまで長く開く、故に百日紅〈癸辛雑識同名多し〉と雲ふ、