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万葉集略解
十一下
ひさ木は和名抄楸〈比佐木〉と有て、赤めがしはといふもの也といへり、されどそれは桐梓などの類にて、潮風に堪て島などに生べくもあらぬ物也、同じ名にて浜久木は異木にや、後に浜びさしとせるは誤也、上は久しくといはん序のみ、