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大和本草
十二雑木
楸樹(ひさぎ/かしは) 救荒本草曰、樹甚高大、其木可作琴瑟、葉類梧桐葉而薄小、葉稍作三角尖叉、開白花味甘、篤信曰、楸樹山林村落処々有之、ひさきと雲、又かしはとも雲、其葉は桐葉に似、又梓に似たり、苗及葉の茎葉の筋赤し、故に赤目柏と雲、葉の末三処尖角あり、皆本草に雲が如し、梓の実は豇豆の如く長莢あり、楸の実は長莢なし、