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大和本草
十一園木
けらの木 桐に似たる喬木也、あかめがしはの葉に似て少厚し、又葉は薯〓に似て末尖り、又梧桐に似たり、大さも同じ、葉の茎紅し、実は南天燭よりも大なり、冬熟して赤し、一ふさにみのる事、南天燭より多くして、其連房大に長し、実の内に芥子(からし)ほどなる黒き細子多し、桐の類なり、又梓にも似たり、本草梓の集解曰、又一種鼠梓、一名〓、亦楸属也、けらの木も此類なるべし、