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本草弁疑
四木
桑上寄生 古来桑耳お以て寄生に充つ、故に今依御改桑寄生と不言、さるのこしかけと雲なり、真の寄生は唐より来て、木の色黄に葉細く長く、木葉共に桑にして脆く厚く挫易き者なり、是亦偽多し蘇恭曰、此多生楓檞〓柳水楊等樹上、葉無陰陽、如細柳葉而厚脆、茎粗短子黄色、大如小棗、惟郭州有桑上者、子汁甚黏、〓大似小豆、九月始熟、 時珍曰、須自采、或連桑、采者乃可用、世俗多以雑樹上者充之、気性不同、恐反有害也、 日本にも松柳に寄生多し、桑に有ことお不聞、松柳に生ずる者、今唐より来る者と不異、時珍も桑お連たる者お真とし用る時は、今の唐桑も不連、又和の松柳の生に能似たる物なれば、是お真とはさだめ難し、唯桑中お自尋求めて可用、不正者は不可用、