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桂林漫録

扶桑木 伊予風土記に雲、上古有二大木、一曰桂木、一曰臣木、其実曰椹、今桂木の朽ち残りたる者、予州伊予郡森村と雲ふ地の海底より出づ、又同所に桂谷と雲ふ地有り、其辺方一里程の間お掘れば古木お得、土人桂木の根なりと雲ふ、二種共に同物にして、即世に称する扶桑木なり、清の王漁洋が香祖筆記に、桂板とある物是なり、