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藻塩草
八/草
竹河竹 くれ竹 谷のくれ竹 むら竹 さヽ竹 いさヽむら〈或はいさヽむら竹とも雲歟〉 ふえ竹 より竹 なよ竹〈よながきとよめり〉 わか竹 うへ竹 とよ竹〈初学〉 やはしのしの からはし〈竹名〉 ゆさヽ ちいろの竹 もヽしきの玉のみぎりのみかい竹 われ竹 しのへ竹 の竹 まの竹 とよらの竹 あはら竹 から竹 さヽわくる袖 さヽ枕 さヽのはら〈又のヽ字なくても〉 さヽの葉 おさヽ おさヽ原〈又おさヽかはら共、かの字ありても、〉 谷の竹ふ いはねのお竹 岩まの竹 たま竹こ竹のはら あさ篠原 木にもあらず草にもあらぬ竹 いほつヽのたかむら〈こおむすひてつりはりもとめし也〉 むつかしきさヽのまくら〈源氏〉 くれ竹のわざとなくかぜにこぼれたるにほひといへり、〈源氏也、雖非薫香、物の名につけて匂といへり、竹にもいふべしと雲々、〉 千色草〈たけの異名也〉 小枝草〈同〉 河玉草〈同、秋風はまとなる松にかよふなり河玉草おなにといふべき、蔵玉、〉 夕玉草〈これはたけ露おかく雲也、月にきくゆふ玉くさのあき風に音はいつころね覚とはまし、蔵玉、〉竹のふりね むらさきの竹 にが竹〈古今〉 竹のさ枝 さヽの葉のさやく たけのつほえ 葉かへせてとしふる竹のかきうち 篠むすびしづがかきねのさヽくろめ〈新六〉 色かへぬ竹のは、ちいろあるかけ〈是竹也〉竹のは山 こさヽ生にされたる竹〈屈竹也、ゆがみたる体也、源氏、〉