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倭訓栞
前編九/古
こちく 八雲御抄に胡竹也と見え、律書楽図に横笛本出於羌也と見えたり、拾芥抄には呉竹と見えたり、又周礼に孤竹之管、注に竹特生者と見えたれば是にや、後拾遺集に、いつかまたこちくなるべき鴬のさへづりそめし夜半の笛竹、此方へ来といひかけたる成べし、千載集にもよめり、