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百品考

四季竹 一名四時竹花鏡、四季若四季生笋、幹節長而円、取為楽器、声中管籥、若生山石者、音更清亮可人、〈◯中略〉肥後にあり、甚寒気お畏る、竹質慈竹(なんきんだけ)の如く、節高し、脆して剛勁ならず、葉数少して大なり、方竹葉に似て幅広く、深緑色にして小箬葉の如し、四時共に笋お生ず、慈竹の笋の如し、近年肥後より移栽ゆ、両三年にして枯たり、惜べし、