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重修本草綱目啓蒙
二十六/苞木
竹〈◯中略〉紫は紫竹なり、和名かんちく、もうさうちく〈同名あり〉人家に栽て籬とす、小竹なり、高さ五六尺、甚繁茂す、冬月笋お生ず、故に孟宗ちくと雲、〈◯中略〉寒竹成熟の者は、黒色斑おなす、大なる者は傘の柄に用ゆ、今別に紫竹と呼ぶ者あり、即苦竹の品類なり、生じたる年は緑色なり、翌年より変じて紫黒色となる、これも漢名紫竹と雲ふ、