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大和本草
九/竹
椶竹(/しゆろちく) 椶竹に大小あり、大に二種あり、一種は葉短くつよし、小にして不高、一種は色淡黒、葉大に茎高く長じやすし、是犬椶櫚竹と雲、おとる、又別に一種小椶竹あり甚小也、盆に植て可愛、葉茎与大同、本草曰、一名実竹其葉似椶可為柱杖、甚寒おおそる、暖処に宜し、冬春は上におほひおすべし、、一処に叢生す、其茎杖にして軽く勁くして不折、諸草木の内、杖に用るもの多し、是お猶よしとす、