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重修本草綱目啓蒙
二十六/苞木
天竹黄 たけみそ(○○○○) 一名空箇玄〈薬性纂要〉 〓路戦那〈金光明経〉天竹黄は竹中にある粉なり、苦竹淡竹皆あり、初は水なり、後漸く凝て紛となる、数品あり、塊おなし、竹中に満たるもあり、砕て沙の如くなるもあり、細にして粉の如もあり、白色牙色黒褐色の等あり、牙色にして微透なる者上品なり、本草原始に、天竺黄通天下市者、形塊如豆大、亦有如指頂、大者有黒色有牙色、有碧色者味甘、牙色者善、碧色者次之、黒色者下と雲、痘疹金鏡録に、天竺黄点於舌上麻澀者真と雲、舶来の者は皆小塊おなしたるお砕きたるなり、黒あり白あり牙色あり、皆内に炭或は灰多く雑れり、