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草には、一年生のものと、宿根のものとあれども、木の堅〓なる枝幹お有し、年々成長するものと自ら異なり、而して旧来の本草家は之お山草、芳草、湿草、毒草、蔓草、水草、石草、葷草等に類別したり、種子若しくは茎、根等お、日常の食用に供する為に、特に栽培せらるヽものには稲、麦、粟、黍、稗、蕎麦、大豆、小豆、胡麻、大根、蕪菁、牛蒡、茄子、瓜、芋等、其数甚だ多し、謂ゆる穀類、菜類是なり、又花葉お観賞し、或は薬用に供する為に培養せられ、採集せらるヽ草本も亦頗る多し、