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倭訓栞
前編八/久
くさ 草おいふ、年ごとに枯腐るものなればいふなるべし、式陸奥国〓(くさ)野神社あり、説文に〓草也と見ゆ、〈◯中略〉草は青きものなるに、詩詞に白草といへるは、胡地〈の〉草色は白しといへり、種おいふも草より出たり、なぐさみ種、あつかひ種、かこち種、わらひ種などいふ是也、