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大和本草
二/節飲食
李笠翁曰、論蔬食之美者、曰清、曰〓、曰芳、曰馥、曰松脆而已、又曰至美之物皆利于孤行、言は菜の可食者四あり、清とは天然きれいなる物、山蔬、水草、果蓏の類なり、〓とは人力にて〓くする也、園菜のけがれたる物も、水に一日か一夜よく浸し、わら縄などにてよく洗へば〓くなるお雲、芳馥は香よきお雲、松脆とはやはらかにもろき物お雲、此四の者は宜食となり、是皆脾胃の好む処なり、又味のすぐれたる物は他物おまじえずして、隻一種煮るべし、竹笋松蕈などの類なり、又曰、本性酷好之物、可以当薬、言生付て好める物は不為害、郤て薬となる也、然れども過食飲すれば又必為害、