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倭訓栞
前編十八/登
とみくさ 富草と書り、梁塵抄に稲おいふと見えたり、されば相模家集に、み山なるとみくさの花といひ、詞花集に、打むれて高倉山につむものはあらたなる世のとみくさのはな、とよめるは、山に意あるにあらず、高倉山は、伊勢外宮の山也、