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詞林采葉抄

水陰草(○○○)  当集第十巻歌雲天川水陰草の秋風になびくおみれば時はきにけり此水陰草は、稲の一名と見たり、其故は、銀河天水の恵にて、苗代水の始より、稲花成熟の時まで、雨露の恩に浴する也、是天漢の水陰の草と雲心なり、