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清良記
七/上
五穀雑穀其外物作分号類之事太米之事一早大唐 一白早大唐 一唐法師 一大唐餅 一小大唐 一晩大唐 一唐穂生(ほせい) 一野大唐右八品何れも替り有、此内餅は米少して不善、其外は白地お嫌はず、上田には弥能、其上飯にしては食多し、農人の食てよき稲也、第一日損少して虫喰ず、風こぼれにあふ事又余にすぐれたり、是のみにて其外こなしに手間不入、能事あまた有稲也、右の稲数合九十六色、たれとても不残つくるにはあらざれども、それ〴〵の田地相応の所お用るにより、村々里々にあり、何稲にもかぎらず、数年よく耕糞よくしたる田地に、能時分お積りて作れば実入吉、太米田地おきらはずといへども、よき土には実多し、