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重修本草綱目啓蒙
十七/麻麦稲
粳(○)増、一種おほいね(○○○○)と雲ものあり、苗の形尋常の者に同くして、高さ八九尺にも及ぶ、米粒の大さ常米に倍す、中粳なり、近年種お伝て処処に栽ゆ、即集解時珍の説に、真臘有水稲高丈許と雲、又留青日札に、供大人米の名あり、曰摩掲陀国有異稲巨粒、号曰供大人米と雲是也、又一種こびとじま(○○○○○)と称するものあり、形状尋常の者に似て、水田に培養するとも、僅に七八寸に過ぎず、其実大さ胡麻の如し、近年種お伝て盆に栽て愛玩す、