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成形図説
十六/五穀
宇流志禰〈◯中略〉中手、〈字類抄◯中略〉中手稲、〈◯註略〉二番物、〈俗雲二番早稲〉 中稲、遅稲、〈以上本草綱目、時珍雲、八月収者為遅稲、〉半夏稲、〈蔡邕月令章句、十月〓稲、人君嘗其先熟、故在九月熟者謂之半夏、按に半夏稲亦中稲の事ぞ、周の十月は今の八月なり、礼記舎人懸〓稑之種、註後種先熟曰稑、稑亦作〓、毛詩黍稷重稑、疏上に同じ、周礼亦おなじ、〉中手は節中年稲(なかとしいね)にて、手(て)は年(とし)の約たるなり、祝詞式に奥手のことお奥津御年とあるにてしるべし、年は勢と通ふがゆえに、和勢ともいひ、又年稲お約めて志禰ともいへり、