[p.0817][p.0818]
空穂物語
俊蔭
うばいとつかいいよきてづくりのはりの、みヽいとあきらかなるに、しなのヽはつりおいとよきほどにすげて、お〈◯お原脱、今拠一本補、〉うなのきぬにぬひつくとみ給へし、それだにいかがはべるだに、それにかヽりてこそは、いきめくらひ侍れ、たちぬる月にもおもとの、御ことの給かたらはむとて、まかりたりしかば、しろきよね(○○○○○)三斗いつます、たち〈◯たち原作かち、今拠一本攺、〉かたななど〈◯な〉〈ど原作なす、今拠一本改、〉くれて侍りしおこそは、とかくにし侍しか、