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重修本草綱目啓蒙
十七/穀
小麦増、〈◯中略〉本邦の賤民、凶年飢歳には、麦の全く熟せざる時、穂お採り炒て石碾にて磨し食ふ、其形雀屎の如くして細し、これおあおざしと呼ぶ、即蘇州府志の麦蚕なり、曰麦蚕用青麦、炒過去苧揉為穂、如小青蚕故名と雲、是なり、