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倭訓栞
前編二/阿
あは 粟おいふ、淡しき義なるべし、字も訓も米のもみの時おいふ、後一種に名く、又禾およめり、禾は稲黍稷の通名なれども、稷お五穀の長といへるによれる成べし、〈◯中略〉和名抄に、粱米おあはのうるしねとよめり、されど大あはなり、又猿あはといふはうる粟、もちは朮也、霜の後に苅お霜粟といふ、