[p.0902]
菜譜
下/穀
薏苡 本草綱目と農政全書お考るに、一種から光ありて薄く、米白して糯米の如く、牙に粘は真薏苡なり、薬に入れ、粥となし麪として食す、一種円してから厚くかたきは菩提子也、其米少し、即粳〓なり、薬に不用、先実おまきて後、苗四五寸なる時うつしうふべし、水辺猶もよし、毎科相去事一尺、或雲、宿根より生ずるはから堅くしてあしヽ、毎年まくべし、子おとるにはよくむして、日にほしからお去べし、農政全書曰、九月霜後収子、至来年三月中、随耕地於壟内点種撈蓋令平、有草則鋤、居家必用雲、熟耕地相去一尺種、一科不問高下、但肥良地即堪、薏苡葉青きも、乾たるも、茶に加へ煎ずれば香よく味よし、又これお煎じて飯おかしぐもよし、性よし湿痺にもよし、むねおひらき食おすヽむ、湿気にあたりてしびるヽにもよし、