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倭訓栞
前編三十六/与
よし〈◯中略〉 葦およしともいふは、あしの反語也といへり、俊成卿の住吉社歌合の判に、あづまの人の言葉なりと見ゆ、ふるくは歌に見えずとぞ、一説に、よしは葉もとに毛なし、根深く入もの也、あしは葉もとに毛ありて、根は土よりうへおはふもの也ともいへり、