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重修本草綱目啓蒙
十/湿草
蘆荻 おぎ(○○)、おぎよし(○○○○)とも雲ふ、古歌にはふみみぐさ、やましたぐさ、かぜきヽぐさ、とはれぐさ、ねからぐさ、のもりぐさ、めざましぐさ、つゆやぐさ、ねさめぐさ、かぜもちぐさと雲、水辺に生ず、陸地に移して繁殖しやすし、大抵菅茅(かや)に似て長大なり、其茎蘆とはちがひ、肉厚くして中に小孔あり、花も菅茅花の如にして長大なり、初は淡紫色後漸く白色に変ず、秋深て苗枯る、一名荻子草、〈訓蒙字会〉