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大和物語

故式部卿の宮のいではのごに、まヽちヽの少将すみけるお、はなれてのち、女すヽき(○○○)にふみおつけてやりたりければ、少将、秋風になびくおばなは昔見し袂ににてぞ恋しかりける、いではのごかへし、袂ともしのばざらまし秋風おなびく尾花のおどろかさずば