[p.0958]
倭訓栞
中編十一/須
すげがさ 菅蓋也、古歌に三島すげ笠、又王のみかさにぬへる有馬すげとも見えたり、延喜斎宮寮式に、御輿の蓋の事に、摂津国笠縫氏より参り来りて作ると見えたり、祭儀に用るは神代よりの風なり、今も伊勢斎宮の遺跡のあたりには、菅の小笠お売もの多し、三才図会に、台笠台夫須也、即莎草なりと見えたり、長暦官符に、菅笠柄長八尺五寸と見ゆ、今だいがさとするも、台笠の義などにや、