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物類称呼
三/生植
綿棗児つるぼ 山城にてつるぼといふ、筑紫にてずいべら(○○○○)、又たんぱんぐはい(○○○○○○○)と雲、江戸にてうしのふし(○○○○○)、又牛うらう(○○○○)と雲、田野に多く春宿根より生ず、夏に至て藤色の穂の如くなる花さく、翁ぐさの花に似たり、高さ四五寸、根は水仙の如し、