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大和本草
七/花草
ほとヽぎす 葉は紫蕚(さぎさう)の葉に似て短小なり、すぢ多し、又篠の葉に似たり、つぼみは筆の如し、花は秋開く六出あり、中より一蘂出て又花の形おなせり、毎蕚に小紫点多し、杜鵑の羽の文に似たり、しぼり染の如し、茎の高一二尺にすぎず、漢名不知、