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重修本草綱目啓蒙
八/山草
石蒜〈◯中略〉鉄色箭はなつずいせん(○○○○○○)、きつねのかみそり(○○○○○○○○)、石蒜より葉闊く長し、黄色お帯ぶ、山麓に多し、四月に葉枯れ、五六月に茎お生じて花お開く黄赤色、形状石蒜の花に似て反巻せず、根は石蒜に同じ、又一種なつずいせんと呼者あり、葉闊く長さ二尺許、色白お帯ぶ、夏に至て葉枯る、秋深て花お開く、石蒜より茎も長く、花も大にして粉紫色、是宮人草なり、任昉が述異記に見えたり、