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大和本草
八/蔓草
薜茘 いたび(○○○)也、木饅頭と雲、其葉木犀に似て其実無花果に似たり、其蔓こはし、本草に木〓と雲、其実八月以後中実す、八月以前は実の中虚なり、熟して味甘し、小児食す、まさきのかつらと訓ずるは非也、旧事記日本紀に木〓子おいたみと訓ず、数年おへて後葉厚大にして実なる、小なるは大なると別物の如し、壁にひろく延蔓はびこる、