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重修本草綱目啓蒙
十二/湿草
蓼 たで〈総名なり〉 唐葉〈和方書◯中略〉集解、弘景の説、青蓼は家蓼〈水蓼条下〉とも辣蓼〈事林広記〉とも雲、和名またで、ほんたで、即食用のたでなり、これに二種あり、円と雲はあいたでなり、葉の形闊くして蓼藍(たであい)の葉に似たり、尖と雲ふはやなぎたでなり、葉形細長にして柳葉の如し、二種共に味辛辣、食用に堪ゆ、七八月苗高さ二尺許、枝梢ごとに長穂お出す、花は白くして萼は緑なり、故に青蓼と雲、