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農業全書
五/山野菜
蓼豊州彦山(○○○○)の名物とするは、葉ふとく厚く少しはみて、茎葉青く、見かけ藍のごとし、和らかにして、甚辛からず、秋になり大きなる穂お、一所より十ばかりも出し、見事なり、〈彦山の衆徒、大蓼と紫蘇おおほく作り、二色の葉おおほく取、醤桶の下にしき、なれて後他の器物にわけ、客おもてなし、或遠方にも送る、甚味よし、〉