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大和本草
附録一/菜
薩摩大根(○○○○) 常の大根より大也、皮あつし、根も寒にいたまず甚からし、煮れば味甘くよし、雪霜に当りても気味かはらず、葉は常の大根の如し、但心の葉すぐに立のぼる、古葉は側に垂る、是亦常の大根にことなり、肥してよく作れば甚大なり、地上に根出ても寒にいたまず、葉茎の味も常の大根にまされり、