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古今要覧稿
菜蔬
なづな〈◯中略〉  正誤〈◯中略〉按になでしこのなでは、いかにも愛する意なるべけれども、なづなのなづも、それと同じ意とせしは心得がたし、もしその読お主張していはヾ、なづなは撫菜にて、斎宮の忌詞に、打お撫といへり、此菜お七日の粥料に用ゆるには、俎板の上に載て、打はやすものなれば、打菜といふべきお、なづなといひしは、かならず命名者の心せし名なるべしなどいはんに、たしかなるべきにや、