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物類称呼
三/生植
景天いきくさ〈はちまんさう〉 京にてべんけいさうと雲、筑紫にてちどめと雲、江戸にていちやくさうと雲、今按に景天其葉厚く薄白、花一所に集り咲て白く、口紅有てうるはしき小花ひらく、茎お伐て糸おもて釣て置に、しぼみかはきて後、雷の鳴る時、必色お増す草なり、故につよきといふ意にて、弁慶草と名づくる歟、又一種鋸葉なる物有、是はきりんさう也、