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大和本草
附録一/草
仏甲草 毒虫のさしたるお治す、むかで蜂のさしたるにつく、又蛇のはみたるに付てよし、茎葉おすりて付る、鶏小蛇おのんで腹大に脹る、此草おしりてくらふ、たちまち小蛇お瀉下して腹へる、蛇はたヾれて出たり、蛇の来る処にしげくうふれば、蛇おそれて不来、他の毒虫も避けて不来、蚊のくひて腫たる処に、茎葉おもんで付れば忽痛止、此草庭中或盆中にうふべし、効多し、