[p.0091]
大和本草
七/園草
虎耳草 本草石草に載す、雪の下(○○○)と雲、又きじんさう(○○○○○)と雲、其花白して二片あり、他花に異なり、梢に先一花開て後下枝の衆花さく、是亦他花にかはれり、多くさきたるは愛すべし、甚暑おおそる、暑にあひてかはけば枯やすし、日お掩ひ水おそヽぐべし、根下の蔓より根お生ずるは活やすし、独根おうふれば枯る、秋うふべし、春うふれば枯やすし、陰地にうへたるは活やすし、石の側にもうふべし、きじん草お菟葵なりと雲説あり誤れり、