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倭訓栞
後編四/加
かはほね 骨蓬おいふ、倭名抄に見ゆ、川骨の義也、かふほねともいへり、根如腐骨と食経に見えたり、蝦夷の地、川骨蓮など一丈あまりに及ぶものあり、陸かふほねあり、花相似たり、唯水に生ぜず、一種猿猴草と称するものあり、姫かはほねと称するは矮生のもの也、一種黄弁紅蘂のものあり、心紅といふ、又赤花あり、べにかふほねといふ、飛入あり、薄色あり、立金花も花葉ともにかふほねに似たり、立泉花ともいふ、又丸葉あり、