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重修本草綱目啓蒙
十七/菽豆
大豆〈本草蒙筌に生大豆に作る〉 まめ(○○) くろまめ(○○○○) かきまめ(○○○○)〈予州、同名あり、〉 一名五臓穀〈発明〉 大黒豆〈附方〉 烏金子〈医便〉和名に大豆と呼ぶは、みそまめのことにして、黄大豆なり、薬方に大豆と呼は、皆黒大豆にして、くろまめのことなり、これに雌雄あり、食用にする粒の長大なるは雌なり、薬用は雄お良とす、蘇容寇宗奭緊小者為雄豆と雲是なり、大豆に数品あり、宗奭の説に、有緑褐黒三種と雲、時珍の説に有黒白黄褐青斑数色、黒者名烏豆、可入薬及充食作〓豉と雲、烏豆(くろまめ)に数種あり、ごいしまめ(○○○○○)、一名ゆきのした、はちぶまめ、〈水戸〉形大にして扁く、棋石の如し、本草彙言に謂ゆる零烏豆なり、一名馬料、〈同上〉一種五葉豆(ごはまめ/○○○)、一名がんくひ、さうじまめ、〈播州〉常のまめは皆三葉なり、此は五葉にして五加葉の如し、豆に一つの凹あり、