[p.0252]
庖厨備用倭名本草
二/菽豆
白豆(はくづ/しろさヽげ) 倭名抄白豆なし、多識篇今案にしろあづき、俗に雲ゆきのした、元升〈◯向井〉曰、俗にしろさヽげと雲あり、是なるべし、倭名抄にさヽげお大角豆とかけり、又白角豆と雲あり、此しろさヽげお雲か、考本草、一名飯豆、其苗嫩きお菜となして食すべし、生にて食するもよし、豆の色白し、又土黄色もあり、大さ緑豆の如くにて長し、醤お作り腐お作りて猶よし、粥にし飯にして食してよし、四五月に種お下す、苗葉皆赤豆の如くにて、略尖りたり、食すべし、此説おみれば、白さヽげうたがひなし、