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重修本草綱目啓蒙
十七/菽豆
白豆 しろあづき(○○○○○) しやぼんまめ(○○○○○○) 一名白小豆〈天工開物〉 白豆麪〈千金方粉の名〉 白豆屑〈同上〉白色なるあづきなり、今澡豆(あらひこ)に用ゆ、故にしやぼんまめと雲、油お落す者お皆しやぼんと雲、又饅頭のしろ餡とす、増、白豆おしろあづきに充つるは穏ならず、時珍の説に、小豆と雲は、小粒の豆お指す、赤小豆のことに非ず、倭俗赤小豆お単に小豆と称すれども、唐山にては小豆とは言はず、且つ穎の説に、作醤作腐と雲へども、白あづきは豆腐に作るべき者に非ず、本条は尋常の大豆の白色なる者お雲、ごぜんまめの類なるべし、