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倭訓栞
中編九/佐
さヽげ 日本紀に角豆およめり、倭名抄には大角豆とみゆ、九州及上州信州にふろうといふ、さしあげの義成べし、実のなるさま、竹垣などにさしあげたり、地さヽげあり、籬に及ばず、十八さヽげは、関東に十六さヽぎといふ、十八豇縄さヽげは裙帯豆也といへり、信濃さヽげは、莢大きし、信濃にては唐さヽげといふ、〈◯中略〉隠元さヽげは黎豆也、近江には八升まめ、西国に朝鮮さヽげ、伊勢駿河ににどなりといふ、