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重修本草綱目啓蒙
七/山草
百脈根 みやこぐさ(○○○○○) みやこばな(○○○○○) こがねぐさ(○○○○○)〈加州〉 こがねばな(○○○○○) こがねめぬき(○○○○○○) きれんげ(○○○○) えぼしぐさ(○○○○○)〈江戸〉 きつねのえんどう(○○○○○○○○)〈江州〉原野極めて多し、一根叢生、茎長七八寸、皆地に就て生じ、荷花紫(れんげばな)草の状の如し、五葉ごとに一処に生じ、迎春(わうばい)花葉の形の如にして薄小なり、色は深緑、三四月茎端に七八花攅簇す、形も荷花紫草花の如くにして大なり、金黄色又褐色お雑ゆる者あり、花後細莢お結ぶ、長さ寸許生は青く熟は褐色なり、