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草木育種後編
下/薬品
芸香(うんかう)〈夢渓筆談〉 牛芸〈群芳譜〉和名くさのか、〈和名抄〉俗にへんるうだといふは、番名りゆーだ〈羅田〉の転訛なり、又りうだ草といふものは土荊芥(どけいがい)〈清俗〉也、四時ともに葉あり、冬月暖処に養ふべし、四月の初芽おきり、玉お付て畦へ栽べし、度々糞汁肥水おそヽぎ、刊り乾かし薬用とすべし、実おとり清明の比にまくもよし、一種山中に松風草(○○○)といふものあり、芸香の一種なり、