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大和本草
八/蔓草
正木のかづら 其葉花実ともにまゆみに同じ、隻其かつら甚長し、皮の中に糸ありまゆみの如し、漢名しれず、是杜仲の別種なるべし、まゆみお正木と雲、蔓生と木生とのかはりにて一物のごとし、和語に長きと雲枕詞に、まさきのかつらと雲、古今集序にもかけり、此かつら甚ながくのぶる故なるべし、