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後撰和歌集
十五/雑
家に行平朝臣まうできたりけるに、月のおもしろかりける夜、さけなどたうべて、まかりたヽんとしけるほどに、     河原左大臣てる月お正木のつな(○○○○○)によりかけてあかず別るヽ人おつながん かへし     行平朝臣かぎりなき思のつなのなくばこそ正木のかづら(○○○○○○)よりもなやまめ